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アストルティアの中心、エテーネの村で暮らしていた正反対の二人の少女が暮らしていた


正義感の強い“べちゅ”と問題児“アンゼリカ”


顔を合わせることはあれど互いに興味を持つことはなかった二人だが

運命の力により何度も引き寄せられ巡り会うこととなる

べちゅは一人で暮らしており
家事をこなしながら毎日欠かさず独自で村の外の警備
剣の稽古も行っていた


アンゼリカは兄のトウキと二人暮らし
失敗ばかりな錬金術師のトウキからすると乱暴ながらも多才なアンゼリカは自慢の妹だった

突然村に告げられた災厄の予言
 
絶望し怯える村人達だったが
べちゅが先頭に立ちひとりひとり元気付け最悪の結末を打破すべく奮い立たせた


しかしその翌日
忽然と姿を消したのはアンゼリカだった

恐怖に逃げ出したのだと深く追求する者はいなかったが
トウキは自分に一言もなく村を出て行ったアンゼリカに対し釈然としていなかった


数日後、予言通りエテーネの村は災厄に包まれた

 

対策も虚しく冥王とその魔物によって村は一瞬で火の海と化し
べちゅを含む村人達は命を落としたが

アンゼリカの兄トウキはひとり謎の光に包まれどこかへ消えたのだった


神によりべちゅは"生き返しの術"を受け
同時期に命を落としたエルフの少女の姿を借り転生した


エテーネ村から遠く離れた見知らぬ土地で驚くことにアンゼリカとの再会を果たす

アンゼリカは別人のエルフ姿のべちゅに会い災厄が起こる数日前ここに突然飛ばされたことに納得がいった


不思議な力によって自分は死を免れたのだと


不明なことは多いが目的は違えど正反対の二人の意思は同じ
災厄を打ち破ることとなった



接戦の末
ついに冥王を打ち破り世界に一時的な平和をもたらした

その後


冥王を倒した後もべちゅは次なる災厄に向けて鍛練を積み実力を上げていった

人柄の良いべちゅは名制度を上げるのにそう時間はかからず今は勇者姫の盟友という大役も受け持っている

そしてグランゼドーラ王国から屋敷を贈られることになったべちゅはオルフェアに身を置くことに

アンゼリカも住むことを勧めたが一人またふらりと旅に出たのだった

 

交わることなく別々の道を歩んでいく二人
しかしまた運命に引き寄せられ再び巡り会うこととなる


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